続きましてFor Less To Lake編です。
フォーレスと親交の深い赤石さんならではのレビューとなっています!
【僕とFOR LESS TO LAKE。】
たぶん最初に会ったのはGt.レイちゃん。
今から7年前、吉祥寺WARPのホールスタッフとして僕は働いていて、レイちゃんは「BREAKSHOT」という何とも安易な名前のメロコアバンドでWARPのブッキングに出演していた。
もちろんダサかった。そしてチャラついたスケーターみたいな感じの出で立ちで態度と声のでかいBREAKSHOTメンバーが僕は凄く嫌いだったので、レイちゃんの事も嫌いだった。
※BREAKSHOTのGt&Vo.ヒロキは現在"REDNECKS"というハードコアバンドのギタリストとして大活躍中!当時とは似ても似つかない皮ジャン・鋲ベルトにクラストパンツで皆を威嚇するようになっています。
次に会ったのはBa.柳。
今から7年前、当時WARPによく出演していた"FLASHBACK"というバンドのスタッフでよく出入りしているでかいデブがいた。FLASHBACKは水戸出身のバンドで、当時のWARPの先輩にも水戸出身の方が3人おり、そのデブも水戸出身らしく、FLASHBACKメンバーや先輩達とでかい笑い声を響かせながら会話していた。声も体も態度もでかいそのデブが嫌いだった。
そしてその次に出会ったのはDr.コウタ。
今から6年前、BREAKSHOT解散後に上にも書いたヒロキが「KICKING ASSHOLE」というハードコアバンドを結成してメンバーを連れてWARPにやってきた。そのバンドのドラムがコウタだった。彼の事だけは嫌いではなく「無味無臭」という印象だった。あんまり喋らない人だな、と思っていた。
最後はGt&Vo.コウジ。
「BREAKSHOTやKICKING ASSHOLEのライブによく来る細身のメッシュキャップ野朗」という印象で、なんかわかんないけど物凄く嫌いだった。本当に何の理由もなく、コウジがWARPに来る度に「あいつが来た!」と無意味に警戒していた。
そんな各メンバーと最悪の出会い(激一方的に)だった僕と彼らだが、まずレイちゃんとは上にも書いたヒロキを通してすぐに話すようになった。とっても良いヤツだった。
またヒロキを通してコウタとも話すようになり、酒を飲んだ際に完全に人が変わる彼を見て凄く好きになった。
そして今度はその2人が新バンドを結成してWARPにやって来た。他のメンバーはあのデブと細メッシュキャップ。しかもその直後にメッシュキャップの方はWARPのホールスタッフとして働く事になった、もう最悪だと思った。バンド名はレイちゃんの苗字「森泉」の英訳をもじった「FOR LESS TO LAKE」と言った。
しかしコウジとは何のきっかけだか忘れたが気付いたらよく喋るようになり、今では同じ街に住んでいて、たまに一緒にご飯を食べたりもする。
後で聞いたらコウジも初め僕の事嫌いだったらしい。なんて悲しい!人を嫌うのは実に良くない事だと気付いた。
その後に柳の事をメンバーに聞いたところ、今でも誰一人として快く思っていないようなので、彼の事は諦めた。
そんな僕とFOR LESS TO LAKE。あの頃は本当に「知らないヤツは全員敵だ」と思っていたものです。
【音源のついて】
FOR LESS TO LAKEの音源のレビューとなるとやはり1st album「CONTROL」の事になりますな。
とりあえずそちらはtoosmell recordsで既に入荷済みって事でそちらをまずはご覧下さい。
「USエモーショナルの大重鎮「JIMMY EAT WORLD」の影響大と思われるダイナミックかつパワフルなサウンドに、時に繊細に絡むツインギターの絡みやワイルドでロッキンなギターワークなどを織り交ぜた一筋縄ではいかないエモーショナルロックサウンド!そして何といってもVo.五十嵐コウジの圧倒的な歌唱力、そしてその力強くも優しい歌声がFOR LESS TO LAKE一番の魅力と言っても過言ではないでしょう!音源でもそのパワーは見事に収録されていますがあの鳥肌モノのの歌声は是非とも生で体感して頂きたい!」
完全にコウジの歌押し、ヤツのその声とヤツが歌うそのメロディー、そしてそれを作るコウジのソングライティング、それが現在でもフォーレスの魅力と言えると思うのです。完全に「良いところだけを書いたレビュー」という感じです。じゃあ他3人のメンバーはどうなの?って思う方もいっぱいいらっしゃるでしょう、僕もそう思っています。そこで三人を勝手に分析してみる事にしました。
まずはDr.コウタ・彼は非常に堅実なドラミングをする寡黙な男、と、思われがちですが全くそんな事はないです。本当はとっても面白い男です。
ひとまず酔っ払った後のヤツの狂いっぷりは特に誰が見ても面白い、いや、もはやカッコイイと言い切ってもいいくらいです。酔っ払い過ぎて僕とは去年末に喧嘩をしてしまったくらいです(お互い後悔しています。)そんな破天荒な一面を持った彼ですが、そのドラミングから伝わってくるのは、第一印象で誰もが感じられる彼の一面に近い、実に寡黙で当たり障りのないプレイ、といった印象です。あくまでも激個人的に。
次にベース・柳。よく笑いよく食べるデブ野朗、という何とも馬鹿で能天気そうな彼ですが、実は彼は非常に音楽に詳しい一面を持っています。こういった言い方は好きではないですが、FOR LESS TO LAKEの音楽を例える時に「EMO」という言葉が出てくる事がしばしばあるでしょう。その現代で言われるいわゆる「EMO」と言われる音楽黄金期、90年代中期。「90s MID EMO」なんて例え方を今でもされる程にその時代生まれた所謂「EMO」は良質だったわけで、ヤツはその時代のバンドはもちろん、現代の「EMO」にも非常に敏感にアンテナを張り巡らす、言わば「EMOマニア」と言っても過言ではないでしょう、いや、やっぱりそれは過言ですが、なかなか「おっ、こいつ...」って思うくらいよく知ってます。フォーレスメンバーの中で僕が一番よく音楽の話を出来る男です。しかし残念な事に、そこから受けた影響が「プレイヤー」としての彼にまだ放出し切れていないように思います。もっとお前できるだろう....僕はなんだかそう思ってしまいます。
最後にGt.レイちゃん。とんでもなく普通にいいヤツ......です。年下の僕にけちょんけちょんに馬鹿にされても笑顔で対応してくれる、本当に良いヤツです。きっと彼から滲み出る優しさはライブを見ているお客さんにも伝わっているのではないでしょうか???そして彼は人一倍音楽に貪欲で、色んな音楽に興味を示し、それぞれに固定概念なく新鮮な気持ちで音楽に接している感じがします。言ってしまえば無知、知らな過ぎる、といった事でもありますが、その分彼は柔軟に色んな音楽を今でも摂取し続けていると思います。こんな事言っていいかわかんないですけど1st album制作時、コウジが指示を出してレイちゃんのギターを決めたり〜なんて事もあったと思いますが、現在ライブで披露されている楽曲を聴けばわかる(?)通り、現在はレイちゃんが主導を取って楽曲制作も行ったりもしてるみたい。まだまだ発展途上な男だと思います。
以上、僕の思うコウジ以外の三人の印象。
あくまでもこの「1st album制作時点でのフォーレス」への感想である事は念頭に置いて頂きたいですが、要はコウジ以外の三人は「自分のカラーを出すまでに至っていない」というのが僕の正直な感想です。実際、個人的な趣味趣向を無視してアルバムを聴いた時、コウジのメロディーが飛びぬけて印象に残る楽曲以外の曲で印象に残る部分はありませんでした、何度も言いますけど個人的にね!好きな方もいっぱいいるでしょうから、ってゆーかこの企画のuinの皆様はフォーレスが好きだからこそオファーしたのでしょうから。ただ僕の感想としては以上の通りです。
当たり前の話、自分のカラーがないヤツなんていない訳ですが、「いざ音を出す」という時に畏まってしまって出せなくなる、という事もわかります。しかしそれこそが落とし穴であり、最大の欠点になる訳です。最近でもまだ彼らとはよく話す機会があって未だによく話していますが、着実にそこを解消できている印象を、会話から見受けられます。
なので僕個人、この企画当日にフォーレスがどんなライブをしてくれるのか、非常に楽しみであります。まだまだスタート地点付近でくすぶっている彼らだとは思いますが、何かきっかけさえあればズドンとどっかに飛んでいってしまう事も全然あるバンドだと、僕は思っております。
完全に身内な為に全く遠慮なくこういった感じで書かせてもらいました、これでも全然オブラートに包んだ書き方ですけども。フォーレス好きの方で気分を害された方がいたら申し訳ないです。しかしこれが僕の思う彼らへの意見です。意見・文句・誹謗・中傷などありましたら大歓迎ですんで是非とも当日直接僕に言ってくださいね!
toosmell records
赤石
Comments
Comment form